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ここまで違う⁉充電コスト半分以下も可能?

LFPバッテリーのメリットとして、充電コストの削減があることはこれまでもご紹介してきているのですが、あくまでメーカー提供の資料から計算したシミュレーション上の話で少し控えめの数値でご案内しております。 実際には天候や走行条件等様々な要素が絡んでくるのでいろんなケースでテストした上で平均値を出していくべきということで現在実測のテストを始めておりますが、、、これがもう、予想以上すぎてかえって嘘くさくなってしまいそうなくらいのデータがでています。

今回テストさせていただいたのは茨城県の坂東ゴルフクラブ様。今回写真のCLUBCAR PRECEDENTに搭載させていただきましたが、交換作業にお伺いした3日間で鉛バッテリー搭載モデルとLFPバッテリー搭載モデル両方のデータを取らせていただきました。 (載せ替え事例報告は後日紹介します。) LFPバッテリー搭載で大きく燃費(電費)が変わる原因は大きく2つ。


1.軽量化

2.充電効率


これにつきます。


軽量化

今回の対象車両はtrojan T875 8vを6本直列して48vとするタイプです。ゴルフカート用バッテリーとしては最も有名なブランドであり非常に優れたディープサイクルバッテリーですが、やはりその性能のために必要な鉛の量は多くなってしまい必然重量も1個あたり29kg、6本で174kgとかなりのものになります。

対して写真下が今回載せ替え代表となった4号車LFP換装後の写真。リチウムの場合はこれひとつで48Vが出せるので非常にコンパクトになります。重量は43kg。この載せ替えで131kg実に大人二人分の軽量化となります。

載せ替え後、カートが速くなったというご感想をいただくことが多いのですが、実際にはスピード自体はモーターの出力次第なのとそれをコントロールするモーターコントローラーの設定によります。ただ、130キロの軽量化の影響は大きく、スタート時の加速、特に上り坂の加速は明らかに軽快になります。最も電気を必要とするスタート時や上り坂での負荷が大きく変わることで最終的な消費電力に大きく影響することになります。


充電効率

従来の鉛バッテリーの充電効率はおおよそ75%前後、対してLFPバッテリーは95%前後とされています。これは充電時に使った電気がどれだけ効率よく蓄電されていくかということでこの値が低いと仮に同じ容量を充電する場合にでもその分多くの電気を必要とすることになります。

鉛バッテリー車両に紛れてテスト走行スタート

テスト条件は、2バッグ、コース乗り入れありの18ホール(お昼休憩あり)、比較車両は4号車の交換前と同じ仕様のモデルを使用しています。 この日はほとんど鉛モデルカートという中にテストとして2台のみ走行。もちろんお客さはご存じない状態でご使用いただいておりますが特になんの問題もなくお使いいただけたようです。

戻ってきた4号車計測風景

バッテリー内臓のBMSでバッテリー充放電の内容はすべて監視されています

1ラウンド終了後で87%残。新記録



ということで、、上の写真が1ラウンド営業走行後のバッテリーデーター。なんと残量87%!たった13%で1ラウンド走ってきたということになります。アップダウンの少ない関東のコースということを加味してもこれは驚き。これまでいろんなコースで計測した中でもトップの結果です。本気でハーフか?と思ってしまったほど。

ちなみに、ここまではこれまでも何度も計測しご報告してきたデータ。この数字をもとに充電に必要な金額を計算したシミュレーション等も行っておりますが実際には充電時には充電器が使用する電力等も必要になってくるため今回は機械を使って実際の充電量を計測してみました。


実測値

今回はワットモニターを使用して今回の充電時に充電器が必要とした電力を直接計測してみました。ただし、実際には充電完了後の待機状態でも充電器が少し電気を使います。LFPの場合は今回1時間弱で充電が完了すると見られるので14時間程度、鉛の場合は充電が長いのでそこまでではないですが8時間程度こちらも待機電力は計測されているものと思います。ただ、実際の業務パターンでも同じということであえて夕方5時に充電開始→翌朝8時に確認というパターンで計測して問題ないものとしています。計測結果は下の写真の通り。


鉛バッテリーモデルの充電結果 3.28kWh

LFP S51105の充電結果 1.48kWh

■鉛バッテリー 3.28kWh

■LFPバッテリー 1.48kWh

なんと・・2倍以上の差がつく結果になりました。


流石におかしいのではということでもう1台走ったLFP仕様も確認しましたが残量自体はほぼ同じ数字。日中暖かく非常に条件が良かったことはありますがそれは鉛バッテリーにとっても同じ。とにかく、今回のテストではこれが間違いなく実測値になりました。この場合の電力代は ■鉛バッテリー 3.28 × 19 =62.32円

■LFPバッテリー 1.48 ×19=28.12円

(@19-/kWhで計算)

実に半分以下、という結果です。その差34.2円。おおよそ100台が動いているとなると単純計算では月間で102,600円、年間1,231,200円の電気代が節約されることになります。


今回鉛バッテリーの代表となったカートのバッテリーがすでにかなり劣化していて放電も充電も効率が悪かった可能性、LFPに載っていただいたプレイヤーさんが非常にお上手でほとんど最短距離で走っていた可能性等々、今回の組み合わせに特化したデータが出ている可能性があり次回同じテストをして同じデータが出るかどうか、また他のゴルフ場でも同じような結果になるかは正確なデータを集めた上で平均値をとっていく必要があります。

とはいうものの、程度の差はあれLFPへの載せ替えで劇的に充電コストが安くなることは間違い無し。バッテリー載せ替えをお考えの際にはこの点も十分に考慮していただくのが良いのではないかと思います。今後も引き続き各導入コースでの実測データをご紹介してまいります。 また、文中でも書きましたがラウンド毎の消費電力はコースによってかなり変わるものと思います。ご自身のコースの正確なデータをご希望の場合は是非お声がけください。ご試乗用バッテリーを組み付けた上で比較計測させていただきます。



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