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電気代もCO2排出も大幅にダウン!

更新日:2021年5月7日

前回ご紹介した沖縄県 かねひで喜瀬カントリークラブ様での導入レポート、続編です。

初夏の夕方のような美しい夕焼けとLFP搭載カート。

交換済みのLFPバッテリー搭載カート、無事ラウンドを終えて戻ってきたところでデータの確認です。


帰ってきたカートからデータを収集するスタッフ。ちなみにこの時間でも半袖で問題ないほど温かい一日。

これまで何度かご紹介しておりますが、LFPバッテリーにはBMSというモニタリングシステムが内蔵されており、バッテリーの充電、放電、すべての動きを監視し必要があればコントロールする機能が搭載されています。


BMSの画面。各セル毎の情報を事細かに記録。

写真上がBMSの画面。下の方に表になっているのがログで、数秒ごとに全セルの状態を関し。これらはすべてログとして保存されていきます。今回確認したデータによると、こちらのコースでのLFPバッテリー搭載車両のバッテリー使用率はおおよそ15%〜20%(21Ah相当)の間。このブレは登場人員数や歩く頻度の差で生じるものと考えられます。20%として考えた場合も十分に4ラウンド可能ですが、バッテリー残量が20%を切った段階から断続的に警告アラームが鳴ることを考えると、3ラウンド程度で充電くらいが一番快適にお使いいただけるかと思います。

充電テスト中の2台。

こちらが比較充電テストの様子。同じく2ラウンド走行のLFP搭載LIMO3(奥)と鉛バッテリー搭載LIMO2(手前)での比較テストとなります。

実際の営業の中でどの程度の電気を使ってくるかというテストなのですが、ゴルフは組によってカートに乗る時間がかなり違うので実際には1度のテストではデータが偏ってしまうことが多々あります。特に5人乗りカートの場合は歩きを好む組とカートを好む組でかなり条件が異なってしまうため今回少しでも平均のデータを取るということで連続2ラウンド後の充電に関して計測を行いました。


電気使用量


■鉛バッテリーモデル

第1第2R 3.80kWh

平均1.90kWh

ラウンドあたり充電コスト28.5円(1kWh単価15円で計算)


■LFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーモデル

第1第2R 2.98kWh

平均1.49kWh

ラウンドあたり充電コスト22.35円(1kWh単価15円で計算)


実はLIMO2の搭載された鉛バッテリーがかなり新しいということも有り今回のテストでは鉛バッテリーがなかなかの健闘。それでもやはりLFP(リン酸鉄リチウム)バッテリー搭載モデルの場合約22%の電力カットが可能という結果になっています。

スタンバイ中のLIMO。LFPなら連続3ラウンドも平気です。
明るいインジケータは離れた場所からでも視認性抜群

新設した充電ソケットと残量計。従来の鉛バッテリーモデルで採用されている電圧計と違い正確な残量を表示することができる残量計を取り付けておりますので、スマホやパソコン同様正確に残量を表示しているのでもう1ラウンド行けるのか充電するべきなのかの判断も容易に可能です。


もうひとつ、これも重要

Co2(二酸化炭素)排出量削減!


SDGs等、企業に持続可能社会の実現に向けた取り組みが求められる時代になっています。排ガスのでないバッテリーカートですが、その電力が発電される際に化石燃料が使われている現状ではやはりCo2が排出されています。軽量化と充電効率の良いLFPバッテリーであれば省電力化と同時にこのCo2排出量も大きく削減することが可能です。

ワットメーターに表示されたLFPバッテリーカートのCo2排出量。2ラウンド分充電でこの数値です。

写真上がLFPバッテリー搭載車両で連続2ラウンド走行後の充電で使用された電気から計算したCo2排出量。1ラウンド辺り0.825kgの排出となります。ちなみに、同時に計測した鉛バッテリーモデルの数値は2.11kg、1ラウンドあたりは1.055kgとなり電力使用量と同じ22%の削減となります。

この数値に関してはっきりと記録したのは今回が初めてですが、これまでの計測からおおよそ30%程度の電力使用量ダウンが目安となり、Co2排出量に関しても同じ程度の削減が可能と考えられます。


ということで、今回の沖縄シリーズも無事終了。 取付当日の日中気温はなんと26度。ゴルファーの皆さんかなりの確率で半袖でした。取付当日から2ラウンド走行と既にフル稼働している状態でこれまで取り付けさせていただいた中でも最もLFPのメリットが出やすいゴルフ場なんじゃないかなと思います。継続的にレポートしてまいりますのでぜひご覧ください。


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