2020年5月10日

LFPリチウムバッテリー サンプル到着

待ちに待ったMOVE用リチウムバッテリーのサンプルが到着しました。

コース乗り入れが基本となるMOVEにとって軽量・高出力のバッテリー確保は、開発当初からの大問題。もちろんリチウムも検討はしてきましたが、価格と安全性に問題があり見送ってきたのですが、ようやくこれでバッテリー問題解決といってもいいものになったと思います。

これまで採用している鉛バッテリーと比べるとその能力差は圧倒的。

■充電可能回数 鉛:max500回 → LFPリチウム:3500回

■重量     鉛:50Ah 42kg → LFPリチウム:24kg(△18kg)

          80Ah 78kg → LFPリチウム:24kg(△54kg)

■エネルギー  鉛:50Ah約1.6kWh → LFPリチウム:1.92kWh

          80Ah約2.1kWh → LFPリチウム:1.92kWh

まずはその寿命の長さ。毎日使用して充電したとしても約10年は劣化を感じることなく使える計算になります。ただ、おそらく毎日充電する必要はまったくないため実際にはさらに長くほぼ電池交換の心配はしなくてすむ事になりそうです。

《大きさの比較》

左は鉛50Ah(3本)、右は80Ah(3本)とのサイズ比較。

80Ah3本よりは少し小さく、50Ah3本よりは少し大きいサイズになります。

重量に関しては軽いの一言。24kgしかありません。従来の鉛バッテリーと比べると50Ahモデルの場合で18キロ、80Ahモデルの場合でなんと54キロも軽くなります。

ここまで軽くなると流石に少しバランスウェイトを入れる必要が出てくるのでそのまま軽量化とは行かないのですが、それでも40キロ以上軽くなるんじゃないかと。芝はもちろん、モーターやブレーキ、タイヤに関してもかなり優しくなるでしょう。

次は航続距離に関してテストしてみたいと思います。