今回もフェニックスカントリークラブさんご協力のもと、鉛バッテリーをすべて取り除いた上で、リチウムイオンバッテリーを載せてみようと思います。
バッテリーをすべて取り除きました。ここから清掃した上で載せ替えとなります。
カートの底面はアングルが走っていたり凹凸がありますが、主要メーカーに関しては取り付け用のブラケットも完成し、ぴったり収まるようになっています。本来はビスで固定するのですが今回はテストということでベルトで固定。
テスト対象のCLUB CAR プレシデントの場合、どちらかに寄せて乗せる形になるため少しバランスは崩れるのですが、とは言うもののバッテリー本体が43キロしかないので特に問題なし。これで載せ替え作業完了です。
ちなみに、今回テストさせていただいたCLUB CAR プレシデント以外にもう少し古い型もお持ちなのですがこちらは少し内部の形状が違うのでこんなタイプ。になります。
充電は?
よくご存じの方なら疑問に感じられると思います。各メーカー共いい加減なことをすると危険でもある充電に関しては、カート本体サイドに載せているコントロールボックスが絡むようになっています。
要はそれに対応した充電器以外は、充電を受け付けない仕組みになっているのですが、結論から言うとこのバッテリーは問題なく充電することが可能です。
リチウムバッテリーは鉛と比較にならないほど細かく管理する必要があるためバッテリー本体にBMSと呼ばれるマネージメントシステムが内蔵されています。
充電時のコントロールはすべてBMSと専用充電器が行うことで、どのメーカーのカートにも搭載することが可能になっています。
さあ!積替えが終了しました。
その差 131キロ!
今回載せ替えた鉛ディープサイクルバッテリーの重量は1個29キロ。これが6個で174キロがバッテリー重量になります。先にも書きましたが載せ替えたLFPバッテリーの重量は43キロ。この時点でなんと131キロの軽量化となります。
これまでMOVEで散々重量に悩まされてきた経験から言ってこの重量差の結果はとんでもなく大きいと思います。
芝はもちろん、モーター、ブレーキ、足回り 全てに対する不可が全然変わってくるので結果的に消費電力も全く違うはず。
これで、毎日充電したとしても3500回以上約10年使えてしまうとなると、、鉛バッテリーのメーカーさんには申し訳ないんですけど、絶望的なほどの差じゃないかなと思います。
これで全て準備完了。明日から実際の業務で使用していただいてテスト開始です。