リチウムバッテリーの実装テスト。フェニックスカントリークラブさんでご協力いただいています。
あいにく他のコースでの作業におわれ走行状態は確認できなかったのですが、業務終了後にお邪魔して計測。テスト初日は1ラウンド(18H)、通常業務でご使用いただきました。
【テスト初日1R】
結果は。 30%の消費。約17Ah消費したようです。この日は生憎前日の夜に降った雨の影響で前半9ホールはあまりフェアウェイへの乗り入れをせずに走行しているとのことなのでもう少し消費するのかなとは思いますが、上々の結果。
ちなみに、もしこの状態から充電した場合は1時間程度で満充電近くまで回復します。
【テスト2日目 1.5R】
生憎の雨のため、通常業務ではご使用いただけ無かったのですが、わざわざ1.5ラウンド27ホールをテスト走行していただけました。(ありがとうございます!)
実際に4バッグ対応時の走行距離に比べると少し軽くなるかもですが、それでもコース内に乗り入れてジグザグ走行していただいているため、近いデータは取れていると思われます。
初日からさらに1.5ラウンド27ホール走行したこの日は、39%(22Ah)使用した計算になります。
初日と合わせて2.5ラウンド45ホール走行で69%(37Ah)となり、今回のテストではおおよそ1ラウンドに平均27.6%(14.8Ah)という結果になりました。
コースの状況によっても変わってくると思うので一概には言えませんが、今回のテストが軽めの走行であったことを考慮しても、2.5ラウンドは余裕を持って走行可能というところだと思います。
通常業務で一日に2ラウンド以上行くことはまあまずないと思いますが、仮に2.5ラウンド行く必要があったとしても、十分余裕を持って対応が可能ということであれば、バッテリー容量としては完璧ということになります。
ちなみに、ここからの充電時間で約2時間程度。
仮に毎日充電・放電したとしてもほぼ10年劣化なく使用することが可能です。
初日とデータと見比べて驚くのが、いくつかある電圧の項目。もちろん負荷のかかった状態での計測も必要ですが、このデータを見る限り残量が減っていく段階でも、すごく電圧変化が少ないことがわかります。
もちろん少しづつ下がってはいくのですが、ほぼ容量の全域で大きな電圧変化もなく安定した電源として機能するのが特徴です。
(従来の鉛バッテリーの場合、仮に新品時に同じ程度の走行距離であったとしても、このレベルまで放電を繰り返した場合には、かなりの確率で通常より早く劣化してしまうため、現実的にはこれ以下の残量までは使えないという判断が普通です。)
今回のテストではっきりしたのは従来の鉛バッテリーと最新のリチウムバッテリーではどの面で切り取ったとしても全く相手にならないレベルの差があるということ。
唯一価格だけがネックになるのですがそれも10年以上交換しないことや、全くメンテナンスに手間がいらないこと、また軽量化と充電効率の良さで電気代が安くなることを考えると5年10年のスパンで捉えればリチウムバッテリーに軍配が上がります。
メインスイッチを切れば1年以上ほとんど自己放電を気にせず保管も可能とのことなので、冬季クローズのあるお客様にも断然こちらがおすすめです。
次回は充電の様子もレポートしていこうと思います。
Comments