フェニックスカントリークラブでの、リチウムバッテリー納品と積替え作業の続きとなります。
今回紹介するのは車体側ソケットの交換と充電器について
リチウムバッテリーへの変更で少し問題になるのが車体側充電ソケットの交換。従来の鉛バッテリー用9Aの充電器から、22Aのリチウムバッテリー用充電器に変更するため、内部の配線も含めてバージョンアップが必要です。
少しわかりにくいですが下の写真、ボディに充電ソケット用の丸い穴を約5ミリ大きく加工しています
そしてこちらが新しい専用充電器
36V22Aでの充電が可能。従来の鉛バッテリーモデルの場合ほぼ毎回5時間から8時間程度の充電が必要でしたがLFP+専用充電器の場合残量0からのスタートでも2時間強、1ランウド分であれば約1時間で充電完了となります。
最終充電テストと新しく取り付けた残量計の写真。 立ち乗りキャディーカートはもちろん、他の乗用カートメーカーも含めて、鉛バッテリーモデルに付いているバッテリーインジケーターは電圧を表示しています。
これが大きな問題で例えばインジケーターが半分の表示の場合、普通に考えればまだ半分残っていると考えると思いますが、鉛バッテリーでインジケータが半分になっている状態は、ほぼ残量なしと言っていいような状態。そこから先は一気に減っていくと同時に、バッテリーにもかなりダメージが残る領域となります。
対して、リチウムバッテリーの場合は残量を何%(スマホ等と同じ)という状態で正確に把握することが可能になるため、インジケータも正確に表示することが可能な残量計に変更することが可能になりました。
ちなみに、リチウムバッテリーの場合は、最後の1、2メモリ付近でも、ほとんど電圧に変化がないため、満タン時と変わらない走行が可能。鉛バッテリーにありがちな後半上り坂を登れない。。というようなトラブルは全くなくなります。
ということで、交換・充電が完了したものから順次戦線復帰。お客様が多く少しカートが足りない状況なのでそのまま1.5Rや2Rという稼働もありますが、もう安心してみていられます。
BMSといってそれぞれのバッテリーの中には、バッテリーの状態を細かく管理するシステムが搭載されています。充電、放電、全てのデータが細かく残っていきますので、次回来訪時にはまたこのデータもレポートしてみようと思います。
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