2人乗り乗用カートとして人気の高いクラブカーへの搭載事例になります。
ROYPOWのLFPバッテリーは日本より早くアメリカで発売されていますが、その中でも特に搭載実績が多いのが写真のクラブカープレシデント。少し前に話した段階で月間1000台以上のペースで出荷しているとの話だったのですでにかなりの台数に搭載されているものと思われます。
プレシデントに関しては外観はほとんど同じですが搭載するバッテリーのタイプによって2種類が存在します。
■8v 6本搭載タイプ
■12v 4本搭載タイプ
今回はこの2車種をそれぞれLFPバッテリー(48対応105AH)に載せ替えていきます。 まずは劣化した鉛バッテリーを取り外していきますが、やはり重い。。地味に一番きつい工程になります。8vタイプで29キロ、12vタイプは37キロ、二人作業でも台数が多くなるとかなり時間もかかります。 この段階でほぼ間違いなく目にするのが充電時のガスによる金属パーツの腐食・劣化。写真のバッテリーを固定するパーツはかなりの確率でボルトが腐食し折れてしまっています。
実際にこの状態に対して専門的な知識を持っているわけではないのと、今日の時点で世界中でこの状態でも問題なく走っていることを考えるとそこまで深刻な話ではないのかなとも思うのですが、ひどくなればカート本体の修理も必要になり余計なコストも掛かる話です。今後リチウムが標準になっていく段階ではありえない話になっていくかなと思います。
鉛バッテリーを取り外してきれいにしたスペースに専用の取付ブラケットを装着していきます。カート内部は機種によって形状が違うためそれぞれの形状に合わせた専用ブラケットを用意しています。写真上は8vタイプのブラケット取り付け風景。12v用はまた違う形状になります。
130キロ以上の軽量化
載せ替え後の様子はこちら。この載せ替えで8vタイプで130キロ、12vタイプで105キロの軽量化になります。(何度も書いているのでそのメリットは省きますが、今回の載せ替え後の計測データで充電コストの削減もはっきりと数字に出てきているのでこちらもご覧ください。)
ちなみにアメリカではこのスペースに大きなスピーカーを積んで大音量が出るようにしたりしているそうです。。それはいらないともうのですが、きれいにしていくことでトランススペースとして活用していくのはありかなと思います。
これで安心
このバッテリーは22Aで充電する専用充電器を使用します。純正の充電ポートをそのまま使用する方法もあるのですが、これまでテストしてきた中でやはり鉛バッテリータイプと混在する状況では挿し間違えの問題が発生すると思われます。やはり、物理的に挿し間違えが起きない状態にするべき、という判断で弊社ではオリジナル形状の充電プラグ&ソケットへの交換をおすすめしています。
色々と試しましたがやはりこの方法が一番。残量を常に正確に表示する残量形インジケータと合わせてセットで設置できるようにしています。
取り付け風景。もちろんこの前にボデイに穴を開ける必要もあるのでリース車両等では難しいケースも有るかと思いますが、可能であればこの方法をおすすめしています。
最後に充電を含む動作確認で問題ないことを確認し終了。載せ替えにかかる時間は弊社スタッフ2名作業で約30分というところ。(12vタイプは配線の取り回しが狭いためもう少し時間がかかります)専用充電器を設置させていただいて今回の作業終了です。
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